なぜお彼岸におはぎをたべる?
末廣屋喜一郎&伝統の和菓子文化普及委員会
2003/9/1
毎年「春分の日」「秋分の日」を中心とした一週間を「お彼岸」と言います。「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、年に2回のお彼岸は昔から季節の変わり目の目安になっていたようです。2003年は9月20日が入りの日、9月23日が中日、9月26日が明けの日となります。
お彼岸の先祖の供養は1200年も続いている!
お彼岸は、西暦806年(大同元年)に行われた早良親王の鎮魂が始まりと言われていて、それ以来現在まで先祖の霊を供養する習慣が伝えられています。
お彼岸の期間は仏教の修行をしよう!?
仏教では川の向こう岸(彼岸)に仏の世界が、こちらの岸(此岸)に今私たちがいる世界があり、彼岸は「悟りの世界」、此岸は「煩悩の世界」と考えられています。そして、此岸から彼岸に渡ることが、仏教の目的のひとつです。
そこでお彼岸には「悟り」をひらけるように修行するための仏道修行の期間という意味合いもあり、普段仏道修行をしていない人達も彼岸の期間中は太陽に祈りを捧げ、煩悩を払っていたようです。現在でも彼岸会や法要を行うお寺は多いです。
なぜお萩をたべるの?
お彼岸にはお萩やぼた餅を供える習慣があります。何故お彼岸にこれらを供えるのかというと、小豆の赤色には災難から身を守る効果があると信じられていて、邪気を払うという信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。また、この習慣は江戸時代に庶民の間から始まったと言われています。
お萩とぼた餅の違いは??
お萩とぼた餅は呼び名が違うために別の物だと思われがちですが、実は同じ食べ物です。ぼた餅は「牡丹餅」とも書かれ、牡丹の季節「春の呼び名」です。お萩はその名のとおり萩の時期「秋の呼び名」なのです。
春と秋、季節にちなんで名前を呼び分けるのは豊かな四季を持つ日本人の粋ですね。
お彼岸の中日一覧
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春分の日 |
秋分の日 |
2002年 |
3月21日 |
9月23日 |
2003年 |
3月21日 |
9月23日 |
2004年 |
3月20日 |
9月23日 |
2005年 |
3月20日 |
9月23日 |
2006年 |
3月21日 |
9月23日 |
2007年 |
3月21日 |
9月23日 |
2008年 |
3月20日 |
9月23日 |
2009年 |
3月20日 |
9月23日 |
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