お饅頭(まんじゅう)の起源(中国編)
お饅頭は、鎌倉時代に中国からやってきたました!
日本には、2つのお饅頭の系統があります。日本に伝えた人が2人いるのです。その2つの系統がそのまま発展し、関が原の戦いで別々の陣につくのです。お饅頭も天下分け目です。あなどれません(笑)
さて、お饅頭の起源のお話を調べていたら、なんと、中国の三国志の時代までさかのぼってしまいました。
お饅頭の起源は三国志、あの「諸葛孔明」が!
11世紀の中国の文献「事物起源」に、お饅頭についての逸話が書いてあります。なんと、三国志のあの有名な「諸葛孔明」がでてきました!
ある日、三国時代の宰相「諸葛孔明」が軍隊を率いて凱旋の途中、「濾水」という川がありました。その川は、氾濫していて渡る事ができませんでした。
孔明が川の氾濫で足止めされた土地は、蛮族のすむ蛮地と呼ばれるところでした。その土地の言い伝えでは、「蛮人49人の首を切って、川の神に供えれば氾濫が抑えられる」と言われていました。
ところが、孔明はこれを拒み、小麦粉をこねて人の頭を模して作ったものを49個作り、これを川の神にささげ見事に氾濫を鎮めたのです。
饅頭には大地をおさめる力があるのです!
中に羊と豚の肉を入れて蒸したものを「蛮頭」とよび、以後、この食べ物には、「大地をおさめる力」があるとされました。
これが饅頭の起源と言われているのです。
この「蛮頭」が「饅頭」と呼び改められた後も、饅頭は神様にささげる神聖なものとされていたのです。
今日の日本でも、お饅頭が神聖なものである習慣が残っています。卒業式などのめでたいときなどに饅頭を食べたり、神様や仏様にお供えしたりしますよね。
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