七五三の『三』の起源
七五三とは、もともとばらばらに分かれていた、子供の儀式をひとつにまとめたものです。それでは、七五三の「三」の起源は何でしょうか?
平安時代は、男の子も女の子も3歳まで坊主だった!
七五三の『三』は、『髪置(かみおき)の儀』という儀式を起源としているのです。『髪置の儀』というのは、子供が初めて髪を伸ばし始める儀式で、古代から続いている風習です。もちろん、現在も七五三の『三』として続いていますよね!
平安時代の頃は、男の子も女の子も、生後7日目に産毛を剃り、何と3歳まで坊主頭だったそうです!
…ん?どうして女の子まで髪の毛を剃ったのかって?
それは、乳児の時に髪の毛を剃ると、黒い丈夫な毛が生えると思われていたからだそうです。
そして、男女とも3歳の春から髪を伸ばし始めるのでした。
『髪を初めて伸ばす儀式』を『髪置の儀』。これが七五三の『三』
そう、この『髪を初めて伸ばす儀式』を『髪置の儀』と言い、子供の成長と長生きを願ってお祝いしたのです。昔から子供を思う心は変わらないのですね!
その後、最初は「おかっぱ」に、そして、女の子は前髪が伸びてくると、いわゆる「おすべらかし」と言う髪型にとなり、それ以降は生涯、髪を切らなかったのです。
「おすべらかし」って何?と思った方いませんか?「おすべらかし」は昔の髪型。雛人形がしている髪型といったらわかるかな??わからない人のために写真を探しました。
★→おすべらかし 写真提供:
七五三の『三』のお祝いは、祝い親が子供に真っ白な綿帽子をかぶせたりします。綿帽子の後ろには、長い麻緒(あさお)を取り付けたりして、子供が白髪になるまで長生きしますように!と願いを込めました。儀式の中には、髪をはさみで切ったり、櫛ですいたりするところもあるそうです。
なぜ『三』の儀式は女の子だけの地域が多いの?
ということで、本来七五三の『三』のお祝いは男女ともに行うもの。しかし、女の子だけが『三』をお祝いする地域が多いようです。どうしてでしょうか?
それは、一説によると明治時代に呉服屋さんがこれらの儀式に目をつけ、女の子に晴れ着を着せてPRしたために、七五三の『三』は女の子のお祝いなんだと世の中の人が思い込んでしまった、とのこと。それが今に至るそうです。
あなたの地域では、七五三の『三』では、どんなことをしますか?
いや、うちの地域では男の子も『三』の儀式をするよ!という方!!是非メールをください。男の子も『三』の儀式をする地域マップを作ってみようと思っています。(メールには地域も書いてくださいね。)
メールはこちら→suehiro@sueki.jp
|