実は日本語で『モチ』は3種類
実は、「モチ」を日本語の漢字で書くと3種類あるんです。
『餅』、『糯』、『黐』です。私は最初の一つしか知りませんでした。
それでは、この3種類はどのように違うのでしょうか?
日本で、『餅』と書いた場合は、モチ性の穀類を調理したもの、いわゆるお正月のお餅などを指します。
しかし、同じ『餅』という漢字でも、中国では「月餅」(簡単に言うと中国のお饅頭)や「餅干」(ビスケット・クラッカー)などのように小麦粉を使って作った食物を指すのです。
同じ漢字でも日本と中国では意味が違うんですね!
次に、『糯』です。『糯』は「粳(うるち)」に対する言葉で、モチ性を持った穀物の総称となります。従って、米に限らず、アワ・キビ・モロコシ・オオムギ・ハトムギにも存在する。ちなみに、粳(うるち)とは、私たちがいつも食べている種類のお米ですね。
そして、最後の『黐』は、モチノキから採取される粘性の強い物質を指します。
「鳥もち」として鳥などの小動物を取ったりするのに使われました。通常『黐』を人間が食べることはありません。
日本は、モチの文化、粘性の文化と言われることがあります。エスキモーが雪に沢山の種類を区別するのと同様に、昔の日本人もモチを数種類であらわさなければならないほど大切なものだったのでしょうね。
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